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JPGなど画像ファイルを圧縮したCBZ,ZIPファイルをPDFに変換する

電子書籍や漫画のフォーマットとしてよく使われるCBZファイルは、実際にはZIP形式で圧縮されたJPEG画像の集まりです。今回は、このCBZファイルを簡単にPDFに変換する方法を紹介します。

手順は非常にシンプルで、無料のコマンドラインツールを使って効率よく変換できます。ぜひ試してみてください。


目次

必要なツール

以下のツールが必要です。

  • unzip(通常のZIPファイル解凍に使います)
  • img2pdf(画像をPDFにまとめるためのツール)

img2pdfはPythonベースのツールで、簡単にインストールできます。まだインストールしていない場合、次のコマンドを使用してインストールしましょう。

pip install img2pdf

手順

CBZファイルを解凍する

まず、.cbzファイルをunzipコマンドで解凍し、中のJPEG画像を取り出します。次のようにコマンドを実行してください。

unzip your_file.cbz -d extracted_images

your_file.cbzは変換したいCBZファイルの名前、extracted_imagesは画像を解凍するディレクトリです。

画像をPDFに変換する

次に、解凍されたJPEG画像を1つのPDFファイルにまとめます。img2pdfコマンドを使って、指定したディレクトリ内のJPEG画像をPDF形式に変換します。

img2pdf extracted_images/*.jpg -o output.pdf

これで、output.pdfという名前のPDFファイルが作成されます。


スクリプト化

次のようなBashスクリプトを作成すれば、.cbzファイルをPDFに変換し、同じファイル名のPDFを出力し、途中で生成された不要なファイルを削除できます。

#!/bin/bash

# CBZファイルを引数として受け取る
if [ -z "$1" ]; then
  echo "Usage: $0 filename.cbz"
  exit 1
fi

# ファイル名とディレクトリを分離
cbz_file="$1"
filename=$(basename "$cbz_file" .cbz)
directory=$(dirname "$cbz_file")

# 一時ディレクトリを作成
temp_dir=$(mktemp -d)

# CBZファイルを解凍
unzip "$cbz_file" -d "$temp_dir"

# 画像ファイルをPDFに変換
img2pdf "$temp_dir"/*.jpg -o "$directory/$filename.pdf"

# 一時ディレクトリを削除
rm -rf "$temp_dir"

echo "Conversion completed: $filename.pdf"

まとめ

以上で、CBZファイルを簡単にPDFに変換できる手順を紹介しました。特別なソフトウェアは必要なく、コマンドラインだけでサクッと変換できるので、ぜひこの方法を活用してください。漫画や電子書籍をPDF化して整理したい方にぴったりの方法です。

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