Google検索API(Google Custom Search JSON API)を使用するための手順をステップバイステップで説明します。
目次
1. Google Custom Search APIの有効化
Googleの検索APIを使用するには、まずGoogle Cloud ConsoleでAPIを有効化する必要があります。
1-1. Google Cloud Consoleにログイン
- Google Cloud Console にアクセスし、Googleアカウントでログインします。
1-2. 新しいプロジェクトを作成
- 画面上部の「プロジェクトの選択」をクリックし、「新しいプロジェクト」を作成します。
- プロジェクト名を適当に入力し、「作成」をクリック。
1-3. Google Custom Search APIを有効化
- 左のメニューから「APIとサービス」→「ライブラリ」を開きます。
- 検索バーに「Custom Search JSON API」と入力し、検索します。
- 「Custom Search JSON API」をクリックし、「有効にする」を押します。
1-4. APIキーを取得
- 左メニューの「APIとサービス」→「認証情報」を開きます。
- 「認証情報を作成」→「APIキー」を選択します。
- 作成されたAPIキーをコピーして保存。
2. カスタム検索エンジン(CSE)の作成
Google Custom Search APIを利用するには、カスタム検索エンジン(CSE)を作成する必要があります。
2-1. カスタム検索エンジンの設定
- Google Custom Search Engine にアクセス。
- 「新しい検索エンジンを作成」をクリック。
- 「検索するサイト」に適当なサイトを入力(
example.comなど)。- 全ウェブを対象に検索する場合 →
*.comなど適当なワイルドカードを設定し、一度保存後、管理画面で「全ウェブを対象」に設定変更する。
- 全ウェブを対象に検索する場合 →
- 「検索エンジン名」を入力して作成。
2-2. 検索エンジンIDを取得
- 作成後、「検索エンジンの管理」画面に移動。
- 左メニューの「検索エンジンID」をクリックし、表示された 検索エンジンID(cx) をコピーして保存。
3. APIを使って検索を実行
APIキーと検索エンジンIDを使い、Google Custom Search JSON APIを呼び出します。
3-1. APIリクエストの基本形式
Google検索APIはHTTP GETリクエストを使用して検索を実行します。
https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q=検索キーワード&key=APIキー&cx=検索エンジンID
例: 「Python」の検索結果を取得する場合
https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q=Python&key=YOUR_API_KEY&cx=YOUR_CX
3-2. PythonでAPIを呼び出す
以下のPythonコードで、Google検索APIを使って結果を取得できます。
import requests
API_KEY = "YOUR_API_KEY"
CX = "YOUR_CX"
QUERY = "Python"
url = f"https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q={QUERY}&key={API_KEY}&cx={CX}"
response = requests.get(url)
if response.status_code == 200:
results = response.json()
for item in results.get("items", []):
print(f"タイトル: {item['title']}")
print(f"URL: {item['link']}")
print("-" * 80)
else:
print(f"エラー: {response.status_code}")
ポイント
requests.get(url)でAPIを呼び出し、検索結果を取得。results["items"]に検索結果が含まれる。item["title"]とitem["link"]でタイトルとURLを取得。
4. 追加の検索オプション
APIのパラメータを変更することで、検索結果をカスタマイズできます。
4-1. 画像検索
画像検索を行う場合は searchType=image を追加。
url = f"https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q={QUERY}&key={API_KEY}&cx={CX}&searchType=image"
4-2. 検索結果の件数(1ページあたり)
デフォルトでは 10件 の結果を取得。num パラメータを追加することで最大 10件 まで設定可能。
url = f"https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q={QUERY}&key={API_KEY}&cx={CX}&num=10"
4-3. 特定のサイト内を検索
特定のサイト内の検索結果のみ取得。
url = f"https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q={QUERY}&key={API_KEY}&cx={CX}&siteSearch=example.com"
4-4. 指定した言語で検索
lr パラメータを使用(例: 日本語サイトのみ検索)。
url = f"https://www.googleapis.com/customsearch/v1?q={QUERY}&key={API_KEY}&cx={CX}&lr=lang_ja"
5. 料金と制限
Google Custom Search API には無料枠がありますが、1日あたりのクエリ数に制限があります。
料金プラン
| クエリ数 | 料金 |
|---|---|
| 100回/日 | 無料 |
| 100回超 | $5/1000リクエスト |
ポイント
- 1日 100クエリ までは無料。
- それ以上使う場合は課金が必要。
まとめ
- Google Cloud ConsoleでAPIを有効化 → APIキーを取得
- Custom Search Engineを作成 → 検索エンジンID(cx)を取得
- APIリクエストを実行 →
requests.get()で結果を取得 - オプションを活用 → 画像検索やサイト内検索などのカスタマイズが可能
- 料金を確認 → 無料枠100回/日、それ以上は有料
この手順に従えば、Google Custom Search APIを使ってカスタム検索を自動化できます。