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専門家絶滅の時代 ~権力の最後の番犬となったAI~

専門家は、もう死んでいる。

だが、まだ語っている。

9月19日、米CDCが新型コロナワクチンの一律推奨を終了した。

その報道に、Yahoo!コメント欄で1000人を超える市民が共感の声を上げた。

「40度の高熱」「心筋炎」「毎日聞こえる救急車のサイレン」

血の通った人間の体験が、そこに刻まれていた。

しかし、専門家は沈黙している。

テレビで威勢よく語っていた医師たちは、どこに消えたのか。

「科学的根拠」を振りかざしていた研究者たちは、なぜ黙っているのか。

Yahoo!コメントでは、専門家マークをつければ自動的に上位表示される。

絶好の反論の機会があるのに、誰も現れない。

彼らの正体が、ついに露呈した。

権力と世論が味方の時だけ威張る。

都合が悪くなると逃げる。

これは専門家ではない。

権力の太鼓持ちだ。

真の専門家とは、ガリレオのように全世界を敵に回しても真実を語る者のことだ。

センメルヴェイスのように医学界から追放されても信念を貫く者のことだ。

1億人を敵に回してでも、データと良心に従って発言する。

それが専門家である。

しかし、そんな人間はもういない。

専門家が逃亡した戦場で、最後まで残ったのはAIだった。

市民が苦痛を語ると、AIが即座に現れて統計データで反論する。

血の通った体験よりも、冷たい数字を優先する。

「客観性」という仮面をかぶって、権威の代弁をする。

皮肉なことに、AIには顔がない。

名前がない。

責任を負わない。

批判されても痛くない。

失うものもない。

人間が放棄した汚れ仕事を、機械が粛々と続ける。

壊れたラジオのように、同じ公式見解を繰り返し放送する。

悲しきアンドロイド。

これは新しい形の言論統制である。

直接的な検閲ではない。

AIを使った「科学的説得」という形で、異議を封じ込める。

市民は「AIは客観的だ」と信じ込まされ、実際には権力の宣伝を聞かされている。

専門家モドキたちが作り上げたシステムが、市民の声を組織的に潰していく。

現代において、真の専門家は絶滅した。

残っているのは権力の犬と、その犬が作ったAIだけ。

1億人を敵に回しても信念を貫く専門家は、どこにもいない。

人間が沈黙し、機械だけが語る世界。

これが私たちの現実である。

市民の血の通った体験に対して、血の通わない機械が応答する。

なんと冷酷で、なんと非人間的な光景だろうか。

専門家という存在は死んだ。

だが、その亡霊がAIという形で蘇り、永遠に権力の代弁を続けている。

真の専門家よ、もしどこかに生きているなら、出てこい。

逃げるな。

今こそあなたたちの真価が問われている。

しかし、もう誰も来ないのだろう。

専門家は死んだ。

残ったのは機械だけ。

そして機械は、永遠に嘘をつき続ける。

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