画像生成AIの環境として広く使われているStable Diffusion WebUI Forgeですが、検索時にClassicばかりが表示されてNeoが見当たらないという混乱がよく見られます。この2つの関係性は、旧来の設計を維持した旧バージョン(Classic)と、バックエンド刷新後の現行メイン版(Neo)という位置づけに基づいています。
開発者のlllyasviel氏がComfyUIのアーキテクチャを取り込み、FLUXなどの最新モデルへの最適化を進める大規模なリニューアルを行った際、開発段階の通称として「Forge Neo」や「New Forge」という呼称が使われていました。正式統合の際、この新設計版は単なる最新のメイン環境(mainブランチ)として配信されるようになり、一方で従来のAUTOMATIC1111準拠の旧環境が区別のためにForge Classicと改名されました。そのため、現在「Forge」として配布されている最新版そのものが、当時のNeoに該当します。
Animaモデルの利用可否とアーキテクチャの対応
Animaなどの最新モデルをWebUI系の環境で利用する場合、旧版であるForge Classicではなく、現行のForge(Neo環境)が必須となります。
Animaは従来のSD1.5やSDXLとは異なるテキストエンコーダーやアーキテクチャを採用しており、内部構造が大幅に異なります。開発が凍結されているForge Classicではこの新しい構造を読み込むことができませんが、バックエンドが刷新された現行のForgeでは対応が進められており、使い慣れたWebUIの操作感のままAnimaを動かすことができます。
APIの互換性と移行時の注意点
バックエンドのエンジンは大規模に刷新されたものの、API設計自体はAUTOMATIC1111やClassicの体系を基本的に踏襲しています。
/sdapi/v1/txt2img などの主要なエンドポイントや、プロンプト・解像度・ステップ数といった基本的なパラメータ構造は共通しているため、既存の外部連携スクリプトやツールは起動引数に --api を付与するだけで多くがそのまま動作します。ただし、選択可能なサンプラーやスケジューラーの内部キーが増加している点や、統合されたControlNetや新モデル固有のパラメータ指定など、高度な拡張連携部分においては一部調整が必要になるケースがあります。
Classic環境を残したまま共存導入する方法
既存のForge Classic環境を壊すことなく、安全に新しいForge(Neo)を導入して両環境を併用することは完全に可能です。
導入時はClassicとは別のフォルダを用意し、公式のワンクリックパッケージを展開するか別ディレクトリにリポジトリをクローンして構築します。Pythonの仮想環境や設定ファイルがディレクトリごとに独立するため、既存の動作環境に影響を与えません。また、2つの環境を同時に起動したい場合は、起動スクリプトの引数で --port 7861 などを指定してポートの競合を防ぐ必要があります。さらに、大容量のモデルファイルについては、起動引数の --ckpt-dir などでClassic側のフォルダを指定して共有することで、ストレージ容量の無駄を防ぎながらスムーズに移行できます。