導入: GitHubからGitHub Enterpriseへのリポジトリ移行の際は、まずメタデータの移行をするかどうかが重要な判断となります。GitHubリポジトリのメタデータ(Issueやプルリクエストなど)の移行を行うかどうかを判断する際に考慮すべきポイントは以下の通りです:
- プロジェクトの歴史の重要性: 過去のIssueやプルリクエストが将来のプロジェクト運営に重要な情報を含んでいる場合、これらのデータを移行する価値があります。
- プロジェクトの継続性: 新しい環境でのプロジェクトの継続性を保つために、過去の議論や決定の履歴を参照できることが重要な場合は、メタデータの移行を検討すべきです。
- リソースと技術力: メタデータの移行は複雑で時間とリソースを要するプロセスです。十分な技術力とリソースがあるかどうかを評価してください。
- プロジェクトの将来計画: プロジェクトが新しいフェーズに入っており、過去のデータがそれほど関連性を持たない場合、メタデータの移行は必要ないかもしれません。
これらの要素を総合的に検討し、プロジェクトのニーズとリソースに基づいて決定を下すことが重要です。
Issueやプルリクエスト(PR)などのメタデータを含まなくてよい場合、移行は比較的簡単なプロセスです。ここでは、コードとコミット履歴のみを移行する手順を詳細に説明します。
手順:
- 新しいリポジトリの作成:
- GitHub Enterpriseにログインし、新しいリポジトリを作成します。このリポジトリは空である必要があります。
- ローカルリポジトリの準備:
- 移行するローカルリポジトリで作業している場合、最新の状態に更新しておきます(
git pull
)。
- 移行するローカルリポジトリで作業している場合、最新の状態に更新しておきます(
- リモートURLの変更:
- リポジトリのリモートURLをGitHub Enterpriseの新しいリポジトリURLに変更します。これには
git remote set-url origin [新しいURL]
コマンドを使用します。(.git/config
を参照することで変更を確認できます)
- リポジトリのリモートURLをGitHub Enterpriseの新しいリポジトリURLに変更します。これには
- コードのプッシュ:
git push -u origin master
(または対象のブランチ名)を使用して、コードを新しいリポジトリにプッシュします。
チームメンバーへの指示:
- チームの他のメンバーも、自分のローカルリポジトリで同じリモートURLの変更を行う必要があります。
注意点:
- この方法では、コードとコミット履歴のみが移行されます。GitHubのメタデータ(Issue、PRなど)は移行されません。これらの情報を移行したい場合は、追加の手順が必要です。
結論: GitHub.comからGitHub Enterpriseへのリポジトリ移行は、上記の手順を実行することで、簡単かつ効率的に行うことができます。ただし、プロジェクトの要件に応じて、メタデータの移行も検討してください。