ThinkPad L390は、13.3インチのディスプレイを搭載したLシリーズのモバイルノートPCです。コストパフォーマンスと実用性のバランスに優れ、特に「メモリの拡張性」と「USB Type-Cへの完全移行」を果たした使い勝手の良さが魅力のモデルです。
以下にスペックと特徴をまとめました。
目次
発売時期
2018年12月(日本国内発表・発売)
第8世代Intel Coreプロセッサの改良版(Whiskey Lake)の投入に合わせてリリースされました。
主要スペック・バリエーション
| 項目 | 内容 |
| CPU | 第8世代 Intel Core i3-8145U / i5-8265U / i7-8565U / Celeron 4305U |
| メモリ | 最大32GB (DDR4-2400 MHz / スロット×2) |
| ストレージ | SSD (128GB〜512GB / PCIe NVMe) |
| 液晶ディスプレイ | 13.3型 HD (1366x768) TN 13.3型 FHD (1920x1080) IPS / IPSマルチタッチ対応 |
| グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 (CPU内蔵) |
大きさ・重さ
- 外形寸法: 約 321.8 x 224.2 x 18.8 mm
- 質量: 約 1.46kg〜(構成により変動)
インタフェース
先代の設計を引き継ぎつつ、充電とデータ転送の両面でUSB Type-Cを主軸に据えた構成です。
- USB 3.1 Gen1 Type-C × 2(Video-out機能付き、1つは給電兼用)
- USB 3.1 Gen1 × 2(内、1つはPowered USB)
- HDMI 1.4b × 1
- イーサネット拡張コネクター × 1(専用アダプタによりRJ-45に対応)
- microSDメディアカードリーダー
- マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
バッテリーと給電アダプタ
L390では「パワー・ブリッジ・テクノロジー」は非採用となり、内蔵バッテリー1本によるシンプルな運用となっています。
バッテリー容量
- 内蔵: 3セル リチウムイオンバッテリー (45Wh)
給電アダプタ仕様
- 電圧: 20V
- 電力: 45W または 65W
- 形状: USB Type-C。従来の角型チップから、汎用性の高いUSB PD規格へ完全に移行しました。
前バージョン(L380)からの主な変化点
- CPUの世代交代: 第8世代の中でも「Kaby Lake R」から「Whiskey Lake」に刷新され、微細なパフォーマンス向上とセキュリティ脆弱性へのハードウェア対策が施されました。
- ThinkShutterの採用: Webカメラを物理的に隠せるスライドカバー「ThinkShutter」が選択可能になり、プライバシー保護が強化されました。
- セキュリティ機能: 指紋センサーの精度向上や、dTPM 2.0の搭載によりビジネス用途の安全性が高められています。
ユーザからの評価
Good(評価されている点)
- メモリの拡張性: 13インチクラスのモバイル機としては珍しくメモリスロットを2基備えており、最大32GB(非公式ながら64GB)までの増設が容易な点は大きな強みです。
- キーボードの打鍵感: ThinkPad伝統の深いキーストロークが維持されており、長時間のタイピング作業でも快適です。
- コストパフォーマンス: TシリーズやXシリーズと同等の第8世代Core i5/i7を搭載しながら、価格が抑えられており非常に実用的です。
Bad(不満点・弱点)
- ベゼルの太さ: 画面周りの枠(ベゼル)が太く、近年の狭額縁モデルに比べると筐体サイズがやや大きく、古さを感じさせるデザインです。
- 重量: 約1.46kgという重さは、近年の1kgを切るモバイルノートと比較すると、日常的に持ち運ぶにはやや重厚です。
- フルサイズ有線LANの欠如: 本体に標準サイズのRJ-45ポートがなく、有線接続には専用の変換アダプタが必要な点がビジネス現場で不便に感じられることがあります。